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第24回東京国際映画祭 コンペティション部門『キツツキと雨』を見に行ったぞ

朝10:30からの回だったからちょっとつらいなぁと思っていたけど、実はそれはそれでラッキーなことがありました。

まず作品の感想から。

コンペ唯一の日本映画ということだったせいか朝にも関わらず大変なお客の入りだった。

あらすじは、きこり(林業で山の管理をしている)の役所広司演じる勝彦はある日、山のふもとの村で映画の撮影をしていた撮影隊の助監督に、ロケハンしていた川が雨でだめになってしまったから近所で似たような川を探しているから案内してくれ、とロケハンを頼まれる。助監督の横でなにもしないなにも出来ないやる気のない監督役の小栗旬を見ながらロケハンの川をいくつか教え、ようやく映画に合う川に着いたので勝彦は仕事に戻ろうとするが、もうひとつだけ頼まれてくれ、とエキストラでの出演も頼まれる。そこから勝彦が映画スタッフとして映画制作に関わっていくことで、一度逃げ出そうとした監督にやる気をださせ、しょうもないB級ゾンビ映画から立派なB級ゾンビ映画へと変わっていく。

のどかな田園風景の中でB級ゾンビ映画をとる風景のミスマッチ加減が合っており、耕運機を動かしながらのゾンビ顔はシュールで面白かったが、新鮮さは感じなかった。いまさらゾンビを題材にして新しいものを撮るのは難しいし、この映画でのゾンビはストーリー上の演出だから、ゾンビとしての新しさはむしろ邪魔になるだけなのだけど、なにか残念だった。

冒頭での勝彦演じる役所広司が木に縄一本で登って行く様はかっこよく、助監督もその姿に見とれるのだけど、あれはどれくらい訓練すればあそこまでスルスルと登っていけるのだろうか。本当に勇ましい。また、枝打ちやチェーンで木を切り倒すのも、勝彦が本業ではなく映画スタッフとして参加してしまっている滑稽さを出すためには重要なわけだけど、そのギャップを感じるために十分な役割を果たしている。この映画で役所広司は本当におっさんとして素晴らしい演技をしているけど、天気を読んだり木を切ったりと仕事している時のこのおっさんはかっこいい。

全体としては優柔不断な弱々しい若者としての監督から、大御所監督へも演技指導を出来るまでへ変化していくさまを見せてくれる小栗旬は本当にいい役者だなと思うし、役所広司は言わずもがなである。ストーリーも笑わせるところもあり、きっちり収まっていていいと思う。言う所があるとすれば、タイトルである。
監督はなぜこのタイトルにしたのか、と小栗旬に聞かれ「タイトルで話がわかっちゃうようなのはいやだった」というようなことを言っていたのでこのようなタイトルになったのあろうが、それにしてもキツツキとは何をさしているのであろうか。何をつつき、中の虫を出したのであろうか。

さて、冒頭の早い時間に見たことのラッキーな話であるが、この回は上映後の監督のティーチ・インのみが予定されていた。予定通りティーチ・インが始まり、3番目の質問者になったとき会場に笑いが起こり、司会者が手をあげていた青年に話を向けると、その青年は小栗旬であった。
当然のように舞台前方へ呼ばれティーチ・インに彼も参加した。まだ映画館で見ていなかったので、このタイミングで見に来たのだという。僕の席は前から2列目で、上映中は明らかにきつかったが、上映後はラッキーだった。質問後の撮影に彼は参加しなかったけど、クールなイケメンた佇まいを目の前で広げて帰っていった。

映画の感想のまとめとしては地元の人との交流があったりしてよくまとまっている良い映画だな、というところ。
うまくほめて書けないのは単純に僕が普段お金をかけて見に行きたいと思う映画ではなかっただけ。映画祭だから見たという映画だっただけ

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