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第24回東京国際映画祭 コンペティション部門『デタッチメント』

病的に突き刺さる映画。

これはコンペティション部門の作品だが、間違いなく日本公開されるだろう。その際は教育関係者はぜひ見て欲しい。

思春期の閉塞感や行き場のなさはいじめられれてたり認められなかったり友達がいないと強く感じる。大人になると友達がいなくても生活する社会が広くなっているからそんなに閉塞感を思春期の頃よりも感じることはない。だからこういう映画を観ると、2度とあの時に戻ることはできない気持ちが沸き上がってしばらく残ってしまうんだ。

あらすじを映画祭の公式サイトに書いてあるあらすじから説明しようとすると、http://2011.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=7:tile=そこに書いてあることがあまりに抽象的なことで、これでは何もわからないが、僕がこの映画について何かを説明できることがあるのかというと、何も無い。
エイドリアン・ブロディ演じる教師が僅かな時間生徒と接することで、生徒の身や彼地震にいろいろなことが起こる、というような説明しかできない。何が起こるのかといえば、思春期に起こる全てのことと、その子らと接する教師に起こることが起こる、つまり、あの時期の世界中の中学校で起こる普遍的なそれが描かれる。

だから題材が新しいわけではない。しかし、それを物語映画として全て展開するわけでなくて、途中で教師役の役者が、教師としてインタビューに答えるような構成挟まれることで彼らの感じるものがいままでの思春期の学校を描いた作品らとは異なった視点を感じる。

インタビューが完全な創作なのかどうかわからないけど、でも僕はこういう思春期映画を見ても絶対に教師の立場にたって見ることはできないし、あの頃の気持ちになってしか見ることができないけど、でも、この映画で、少しだけ、先生のことがわかった気がするんだ。
先生も大変だったんだなぁ、って。
でも先生の気持ちがわかってもあの時の僕のどうしようもない気持ち、もう死ぬしか選択肢がない気持ちが救われたとは思えない。思えないけど、あのときこの映画に出会えていたら、少しは僕も楽だったのかな、って思う。先生もこの映画を見てくれていたら、少しは違ったのかなって。

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