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第24回東京国際映画祭 特別招待作品部門『ハラがコレなんで』

上映前に出演者と監督の舞台挨拶があって、やたらと「粋」という言葉を発していた。
確かにこの映画は「粋」ということを物語の推進力として描いているし、主人公の物事の判断基準が「粋」だから当然なのだけど、それよりも僕は「浮雲」の方に感じるものがあった。

主人公の光子(仲里依紗)は幼少のある時期にとある長屋で暮らしていた。その時の大家の「粋」というセンスで人生の判断を決めていた。そしてタイミングはすべて浮雲のごとく、流れるままに任せていた。
常識的な判断基準でないことや、今そこでそうするか!?と思うことでも光子にとっては正しいことらしい。そして長屋に住んでたい同い年の青年、陽一(中村蒼)が常識人としてのツッコミ役になるのだが、後半になるにつれて光子の常識はずれとのギャップが増していくという面白さがある。
しかし外れていくのが光子の判断のみで、物語の展開はよりシリアスになって行くのよかったの思うのに、展開も光子に引っ張られる如く若干外れていってしまった感があり、残念だった。次郎(石橋凌)のプロポーズのシークエンスや後半の大家さんの一連のセリフや動きなど。面白くなかったわけではないし、笑ったけど、ラストに向かっていく大団円に弱さを感じ、その理由を考えるとそのあたりが思いついたので書いてみた。

しかし仲里依紗のはじけっぷりやどの作品でもしっかりと仲里依紗としての存在を魅せるところはこの作品でも十分に感じるので、仲里依紗映画としては満足するものだった。
中村蒼も最近いろんな映画によく出ていて、厨房に立っている姿も凛々しくて顔が大人になったら将来が楽しみな俳優だ。

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