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保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』


保坂和志の新刊が2冊出ており、その内の1冊目。3月に発売されていたようだから新刊と呼べるかと思ったが年間2冊も出すことが珍しい彼にとっては十分新刊だろう。
僕が好きな日本人作家のうちの重要な一人。「最も」と付けようとしたけど柴崎友香が頭に浮かんだのでやめておいた。


エッセイである。それだけでこの本の紹介は全て終わっているように思うが、やはりこれも先の本と同様それだけでは進まないし、このブログに紹介して誰かが検索で来てくれて、さらにいいなと思ってAmazonで買ってもらうように向ける為に何かを書かなければいけない、などと適当に思って書いてもまともな文章にはならないので、驕らずに自分の素直な感想(素直とはどういう意味なのか)を書いていく。



彼にとって鎌倉と猫というものが創作や考えることのほとんどを占めているのだということは別にこのエッセイによって明らかになるようなことではないが、このエッセイによってやはりそうなのだということを思う(思わずにはいられない、と最初に書いたけどなんで文章を装飾してしまいたくなるのだろうか)。


書いていく中で考えている。考えることで書いている。書くことが考えること。
しかし書いてしまったらその考えが固定化してしまうように僕が思うのはテスト前の暗記と同じように、思考するということを考えてしまっているからで、しかし考えを書いてみて、翌日改めにその文章を読んでみるとさらに考えが広がる経験というのはまともの考えるということをしたことがある人なら経験したことがあるのではないか。
また学生のとき読んだドストエフスキーが社会人になって読んでみたら全く異なった視点、新しい面白さに気づいた、などという経験。しかしドストエフスキーの新たな発見は考え続けるというのとは全く別だ。今思いついたから並べてみたが、並べてみると全く別のことだとよくわかる。


これは保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』についての感想だったはずなのに大きくずれていると思っている人もいるかも知れないけどそれは仕方ない。これが僕が『魚は−』を読んで思った感想なのだから。


ちなみにこの『魚−』を読んでから次に感想を書く『カフカ式練習帳』を読むといい流れになる。起きていることが少しはわかりやすくなる。

魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない

魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない


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