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『永遠の僕達』を見てきた

ガス・ヴァン・サントの新作。東京国際映画祭で見たかったけど、チケットが取れなかったので一般公開での鑑賞となりました。
ガス・ヴァン・サントは商業的な作品とそうでない作品があるが、この作品は商業的なほうだ。

あらすじは、高校を不登校で通ってなくて、見知らぬ他人の葬式に侵入することを趣味のようにしていた青年が、ある葬式で少女と出会い、恋をする、というわかりやすい青春ものだ。
加瀬亮が日の丸特攻隊の幽霊として主人公にのみ見える設定で出演している。この役が非常に映画を味のあるものにしている。一見ただの生死を扱った青春映画として成り下がってしまいかねない題材なのに、サントの映像の美しさ―若者のある時期を最も美しく撮ることが出来る監督―として光るものに仕上がっていると思う。そこに日本兵が若者の成長を導き、綺麗なラストへ収まっている。
なんかうまく書こうとしているが、全く書けない。
この映画のテーマやあらすじを説明してしまうと、日本人の高校生が大好きな、死ぬ前にあなたと出会えて私は幸せだったよ、的な、不治の病に冒された彼氏とその彼女の一瞬の時間を描いたケータイ小説みたいな話になりかねないものを、ガス・ヴァン・サントの映像の美しさと彼女役のミア・ワシコウスカの美しい存在によって素晴らしい作品へ変換されている。
いや、ホント、日本で人気俳優とアイドルがやったらよくある泣ける映画になるが、これは全くそんなことにならずに、加瀬亮も素晴らしいスパイスとして存在していて、映像としては本当にいい映画だった。
と言ってもやはりテーマがテーマだけにカップルや女の子が多く、映画の後半では何人かが泣いていたようだ。その鼻をすする音を聞いて、あぁこれはそういう泣く映画なのか、と思った。
僕はガス・ヴァン・サントの映画で泣けるものはエレファントぐらいなのだけど、というか泣こうと思わないし、ガス・ヴァン・サントで泣くような感情にならないので、泣きたくてこの映画を見ようとしている人には何も言うことができないが、見たいなら見ればいいと思う。

総評すると、いい映画だけど僕は多分よほどのことがない限りこの映画をもう一度見ない気がする。ガス・ヴァン・サントの映像が見れただけで満足な映画だった。

PS:原題が素晴らしい!!

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