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『ハルフウェイ』

大学受験はその年の子らにとって人生を左右する事項な訳だけど、それは大きな時間の流れからいえば小さな事であることを伝えた所で彼等の何事かにはたいした影響ではない。

冒頭の川辺での告白シーンにおいてのあの状況で彼女に告白しない判断は出来ないし、成宮寛貴に「君はどうしたい?」と聞かれ、選択肢は一つしかないことを知っているかどうか、とか。twitterをやっていればわかるけど、高校生は総じて、というか基本的には視野が狭い。いや、それは僕から言えることでないかもしれないけど、それがよかったりする訳である。
この映画はプロローグであり回想である。高校生前後は彼等と同じ時間を共有しているように見るし、既に終わっている人は経験談として。実際に同じような体験をしているかどうかは関係ない。まるで経験したかのように描けていればいいのだ。で、この映画はそれがある。僕は受験時に彼女を選ぶか自分の夢を選ぶか迷ったことはないし、恋人の為に自分の思いを我慢したこともないけど、全て経験したことがある。
高校生にこの映画を見た感想を聞いたが、職員室でのシュウの沈黙に時に、どっちを選ぶのだろうと思った、と言っていた。
しかし経験済みの僕には選択肢がひとつしかないのは明らかだった。
ラストシーンも、大学生の子は続きが気になると言った。しかし、あのあとあの二人がどうなるかはやはり僕には経験済みだ。
初監督にして、見るものの立場が違うことで多様に展開出来る映画を作ったことは素晴らしいと思う。と、同様に、昨日のヤンキーのように、「つまらない」や「共感出来ない、何を言ってるのか分からない」って人は当然いてしかるべきだと思うけど、そんなことはもうこれからは意味がない。
話がこっから飛ぶけど、ソーシャルメディアが一般的になれば、というかソーシャルメディアが一般的になればって言い方はおかしいけど、そうなれば、感じる人が感じればいいから、わざわざ大勢のまえでつまらないとかいう必要がなくなる。でもそうなるとネガティブな意見がでにくくなるのか?
いずれにしても、この映画は、岩井俊二だな、ということ。

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