今年の東京国際映画祭はオールナイトが最初だった。正式出品作品ではなくて共同開催のイベントではあるけど、まぁ同じと思って見に行った。
キョンキョンの映画は見たことがないわけではないけど、なにをみたことあるかと聞かれていない程度の記憶しかないからなかなか答えられない感じのキョンキョンねの思い。僕にとってキョンキョンはとんねるずと絡んでいるアイドルという印象が強い人。
最初二時間のトークに出てきたキョンキョンはなんて顔が小さくてかわいらしい人なんだろうと思った。
彼女はもう44歳ではっきり言っておばさんだけど、小林聡美と同年代だけど、おそらく松下由樹ともあまり変わらない年だと思うけど、若い。でも44差に見えないということではなくて、それ相応の年には見えるけど、若いと感じる雰囲気や何かを持ってる。しゃべり方や仕草がかわいらしくてきゅんとしてしまう感じは十分ある。
そんな彼女の10代から40代までの3作品を一気にみるイベントが今日のそれ。
全部初めて見たんどけど、総じてキョンキョンの魅力にあふれている映画ということ。
最初は『怪盗ルビー』
キョンキョンの3作目の映画。
どっだったか、という感想をいうなら、可愛かった、ということだ。今やアメリカでも活躍する真田広之が見事に3枚目を演じていて、アイドル的なキョンキョンの魅力と非常に合っていた。真田広之のはまり方が見事に映画の面白さとなって、公開当時に楽しむかのように楽しんでいた。
つまり、うまく説明出来ないんだけど、キョンキョンってやっぱり可愛いんだなと改めて思った映画。
『風花』
トークでの話が感想の中心になってしまう、相米慎二監督の遺作。
トークの途中にこの映画の話になったところで浅野忠信ビデオメッセージが流れて、彼にとってもこの映画が俳優としてやって行く上でターニングポイントになったということを語っていた。
「彼にとっても」というのは、前の『怪盗ルビー』はキョンキョンにとってターニングポイントになった映画だということを語っていて、映画の現場が楽しいと思った作品であり、映画って楽しいと思った作品だったと語っていた。
浅野にとってもそれまで若いという勢いだけでやって来た俳優というものに対しにて、相米慎二監督にであったことで今でもずっと相米監督基準でどうだろうかということを考えて仕事をしているのだそうだ。
トークの時間では多くが相米監督の逸話や、途中で黒沢清監督がでて来て、想い出などを話していた。
僕にとって相米慎二の映画と言えば、と思い返して観たら見たことがなかった。
映画の感想に入ると、最初浅野はずっと酔ってるんだけど本当に若さで演じているという感じが強く出てしっているのがよく分かるけど、後半の貧相な宿泊施設においての彼の酔っ払った演技は前半のそれとは全く違って、撮影がロードムービーのようにほとんどストーリーの順に撮ったと話されていたように、彼の中での変化がよくわかるものになっている。
そしてキョンキョンは3歳ぐらいの女の子の母親役だからもう三十路である。撮影中は彼女は35歳なわけだけど、ある部分ではとうぜん年相応な見た目なんだけど、たまに、浅野との車での会話のシーンだったり、ピンサロの店長と会話しているキャミソール姿だったりは、20代とても十分見られるのだ。
しかし彼女も浅野と同様に映画が進むに連れて母親の顔になって行くことで、なんていい映画なんだ、なんていい俳優、監督なんだ、と感想を持った映画だった。
『トウキョウソナタ』
これも未見だった。公開時から気になってた作品ではあったけど、そのままになってて今日見られることを楽しみにしていた。キョンキョン本人の説明だと、息子二人の成長を撮影中目の当たりにして、香川さんと「いいもの観たね」って喜んでいた、本当の子供のように思っていた。長男の小柳友が二十歳になった時、香川さんと一緒に3人でお酒を飲みに行った、とても楽しかったということ。
会場には黒沢清監督と小柳友も登場し、黒沢監督は自分の目の前に座っていたのにそれに全く気がつかなかった。小柳友は調べてもらえば分かるけどお父さんが有名な人で、観てもらったら、役所広司はキョンキョンの胸つかんでるじゃないか、なんだあれ!?みたいなことを言われたらしいw 確かに掴んでたw
この映画はもしかすると今回の映画祭において、自分の中の一番のヒット作になるかもしれない。新作でないけど。もしかしたら今年一番になってしまうかもしれない。まだsaw final 3Dを観てないし今年の映画のまとめも確認してないから、なんとも言えないけど。
僕の気持ちの中で1番大きいのが香川照之の役どころ。先週から始まった「フリーター、家を買う」で主人公が第二新卒になってハローワークに通うんだけど、それと重なったり、津田寛治が娘残して一家心中してしまったり。みていてひどく心に突き刺さる。キョンキョンが強盗と一緒の逃避行的なことをしてしまう気持ちもわかるわけではないけど、十分納得手出来る行動で、全体的にいちいち気持ちが捕まれる展開。
息子が米軍に志願したり、弟がバスに無賃乗車して留置所に拘留されてたり。
うまくまとめることが出来ないけど、起こる一つ一つが僕にとって非常に良かったんだ、ということ。
朝を迎えて父親が家に帰ってくると、何事もないように朝飯を囲む三人。そして僕も朝を迎えて、オールナイト上映を終えて、寒い朝帰路についた。いい映画を見た後の朝っていうのは気持ちが良かった。
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